成澤布美子(なりさわ・ふみこ)
NHK-FM・DJ、フリーアナウンサー・放送作家を経て、子供支援活動を開始。「あらら企画」代表、「心に星を」市民プロジェクト代表。
第5回 自分を活かす表現とは
自分の存在意義ってなに?
自分が生きている理由・・・それはなんだろう?
きっと誰しもが、一度や何度も?真剣に考えたことがあるんじゃないかなーと。
ジタバタして、クヨクヨして、モヤモヤして、ダメダメな自分に腹が立ったりして。
自分の居場所さえ、わからなくなる時って、ありますよ。誰だって。
このコラムで書いてきた通り、私自身もそんな思いに突き動かされて、自分を活かせる表現方法を模索してきました。喋り手として、書き手として、WS講師として、主催者として、試行錯誤しながら、今も続けているんですね。
いやはや、またもや、問いかけられているように感じます。何度目かの、岐路・・・。
そうです。コロナ禍で、自由に表現することが、より困難になっているからです。
ここで、小さくても歩みを止めずの取り組み、振り返ってまとめてみます。
• 川崎での『アプライド・ドラマ&人形劇WS』は感染対策をしながら毎月継続。
故郷・足利市でもアプライド・ドラマWSを開始しました。小学校の道徳授業として、また地域のコミュニティで長期休み限定での取り組みです。
• ドラマ教育の必要性を社会に訴える取り組みとして・・・児童演劇の礎を築いた川上貞奴の生誕150年である今年、ゆかりの地・岐阜県各務原市と名古屋市で『十二人の貞奴』一人語り公演を、市の助成金事業として依頼され、実施。
• 『言葉と表現・話し方』オンラインレッスン講師として・・・《声と表情》で、自分の感情や考えを豊かに伝えられる方法を生徒さんと一緒に考えています。
zoomだとマスク無しで表情や口元が見えるのでレッスンがしやすい利点があり、思っていた以上に面白い時間となっています。私自身が押し付けられることが好きではないので、生徒さんと相談しながら進めます。
と、おもしろ真面目に一歩ずつ・・・あっ、岐路の話だ・・・もとい!
立ち止まる ・・・前々から考えていたことを実行する時?
有言実行 ・・・言っちゃったら、動かないと(苦笑)
基地づくり ・・・そう、表現活動を活かした居場所作りだ!
実は、10年以上前からずっと考えていました。
人生の最後に、子どもからご年配までが集える居場所を作りたいと。
(一人では子どもを育てられない)(沢山の人の手を借りて子どもは育っていくのだ)・・・と、自身の子ども時代、そして自身の子育てからの発想でしたが、今では表現することから、誰しも自分育てが出来る場所であればいいなと考えています。
『表現する』ことは、常に学びと共にあり・・・
アーティスト・ベイビーは何歳から始まってもいいんだと。
そのベイビーたちが自分を育てられる場所をどんどこ作っちゃえ。
【みんなの家】を作ろう!!
この想いを共有するお仲間に巡り合えた、このタイミングから始めてみよう。
『出会いは必然』 そう思えた御縁・・・
「おもちゃと遊びの会」という市民活動グループを主宰している吉田夫妻です。
地域の子ども達に向けて、木のおもちゃを工作したり、遊んだりできるイベントを主催運営。行政からの委託事業も請け負っています。ご主人の吉田幸雄さんは木のおもちゃ作り等、DIYを得意とします。奥様の静香さんは、紙芝居などの表現が好きで、私の表現活動を支えてくださるお一人でもあります。工作や絵画などのアートも含め、自分達なりの表現活動で子どもたちの何かの役に立ち、誰かの笑顔を一緒に喜び、共有できるお仲間。オブザーバーも入ってくださいました。
田代美香さん、地元・川崎では名高いNPO法人や市民活動団体の相談役です。
まずは、この仲間たちと一緒に【みんなの家】立ち上げに向かい、進んでいきます。
はじめの一歩は、我が家解放から・・・家族の承認も得られました。
どんな人たちが集い、どんな表現活動がその人を育むのか。
子ども達を中心に、沢山の笑顔と出会える未来を想像しながら・・・
多世代のアーティスト・ベイビーが生まれることを願っています。
【自分の存在意義は、自分で作る】 これからが、楽しみです♪
今回もお読みいただき有難うございました。
また次号の第5回も楽しみにしてくださいね!