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わたしたち、みんなアーティスト・ベイビー

成澤布美子(なりさわ・ふみこ)

NHK-FM・DJ、フリーアナウンサー・放送作家を経て、子供支援活動を開始。「あらら企画」代表、「心に星を」市民プロジェクト代表。

第4回 未来に繋がる表現とは

子どもの頃、大事にしていた物ってなんですか?

ぬいぐるみ? 絵本や図鑑? プラモデル?

私の記憶のなかを覗いてみると…世界児童文学大全集を何回も読み(実は今でも残っています)…チャイコフスキーの「くるみわり人形」と「白鳥の湖」のレコードを何回も聞いていました。そうです!今に繋がっていますね(笑)

母は音大の声楽科を出て、自宅でピアノの先生をしていました。掃除をするときは「カルメン」や「蝶々夫人」を大音量でかけながら歌い、夕方からはバイエルなどのピアノ練習曲が家全体に響き…祖父は小唄の師範だったので、三味線やらの和楽の音色も聞いて育ちました。父は家業を継ぎながら小説を書き続け、クラシック・ギターを玄関先で練習していた姿が思い出されます。

身近な大人が音楽に親しみ、文章を書き、芸を磨く姿を見てきたわけです。
楽しそうに見えたり、とても真剣な顔を垣間見たり・・・。

そうそう、やっぱり、真似っこしていたんですねー(笑)

周りの大人が楽しそう♪ 面白そうに日々を生きている♪

これって、大切な事だなーと、子育てをしてから、そう感じました。

そのことを、息子が通っていた柿の実幼稚園の園長先生からも学びました。
この幼稚園はママのサークル活動も盛んで、園長先生曰く・・・
「ママ達が明るく楽しく笑顔で日々を過ごせば、子どもの未来も明るく楽しく笑顔になる。」 本当にそうだ!と共感できたんです。そこで人形劇と出会うわけですが…その想いを小学校の読み聞かせボランティアから生まれた人形劇チームのママ達にも伝え始めました。10年前のことです。

「さぁ、大人が真剣に遊んでいるところを子ども達に見せよう! 楽しんで♪」

真剣に遊ぶ・・・ここが肝心です(笑) 
人形劇チームのママ達には毎年、一人一人に違うお題を提案しました。
最初は不安げ・・・それから真剣になり・・・公演が終わった後は満面の笑み♪
ママ達の満足そうな笑顔は、子どもたちを、私を幸せな気持ちにさせてくれます。
「わたしも、やりたーい!」 そう子どもたちに言われると、ますます嬉しい♪

障がい者施設でもボランティアをしていたので、毎年、人形劇公演の依頼を受けるようになりました。
『よし!ここは親子でやってみよう!』
主宰している「あらら企画」の核である・・・ 『子どもと大人の学び合い』
小学校と障がい者施設での人形劇公演活動は、一つの礎となりました。
残念ながらコロナ禍で、小学校と障がい者施設での公演はストップとなりましたが、昨年度、違う形でのアプローチを始めました。

『あららっと!人形劇ワークショップ』 *川崎市アートセンターで月一回開催中!

子どもと大人が一緒になって人形劇に親しんでもらうワークショップです。
子どもと大人が同じ目線であること。同じスタートとゴールがあること。
これが大事! 大切なことだと思っています。

軍手を使って、自分のパペットは自分で作ってみるところから始めました。
次にみんなでストーリーを考え、私が脚本にまとめ、それを軸にしながら、みんなでアイディアを出し合い、自分達で作り上げる過程を大事にしながら・・・
小学生から60代までが一緒に、真剣に、遊んだ約1年・・・
2020年5月スタート! 2021年3月発表会がゴールでした!!

私が演劇づくりに惹かれたのは、そこに魅力的なアートがたくさんあるから♪

・ 物語の中で、時と場所、登場人物を表現し・・・
・ 人形など、舞台美術を制作する楽しさを味わい・・・
・ 衣装や言葉、パフォーマンスで、その登場人物を活かし・・・
・ 音楽や効果音が、その時間をより魅力的に引き立たせる・・・

本当に総合芸術です!!
その作り上げる過程で、毎回違う気付きがある。
面白いなー♪
素敵な時間だなー♪
この時間を大切に育てたいなー♪
今年度も人形劇ワークショップとアプライド・ドラマワークショップを続けます。
こんな時世だからこそ、少しずつ、広げていきますよー。

今回もお読みいただき有難うございました。
また次号の第5回も楽しみにしてくださいね!