山﨑 のりこ
(やまざき・のりこ / YAMAZAKI・NORIKO)
大手アパレルメーカーにてデザイン、プランド構築に長年携わった後、ショコラティエに転身。デザイナー時代に培った色彩感覚を生かし、毎月新月の日からお届けする「新月ショコラ」、クレオパトラをイメージした「ヴィーナスショコラ」などを展開。ネット販売のみの特別な手土産として各界で好評を得ている。
2021年バレンタインフェアでは、新宿伊勢丹へ出店が決定、「婦人画報のお取り寄せ」サイトにも掲載。
ノリコショコラ公式サイト
https://noricochocolart.com/
ノリコショコラInstagram
https://www.instagram.com/p/CJww_eqj9n_/?igshid=wpbzq9n1yvyp
ノリコショコラ通販サイト
https://chocolat5n.official.ec/
「婦人画報のお取り寄せ」サイト
https://fujingaho.ringbell.co.jp/shop/g/g118F-040/
私らしいボンボンショコラってなんだろう?私らしさってなんだろう?と常に模索してもがいていました。
食やスイーツに関わっていたわけではないので、全てに自信がなかったのです。人が「美味しい」と言ってくれても、自分が心底自信を持って勧めるまでには至らなかったのです。
ある時、知人が扱っている美味しいイタリア食材を使ってみよう!と思いつきました。
ボンボンショコラに仕上げて知人に渡したところ、その場で食べてくれて「これ美味しいから、明日会う百貨店のバイヤーに食べてもらうね」と持って行ってくれました。
「美味しい!こんなの食べた事ない!ウチで展開したい、買い取りたい!」とそのバイヤーの方が言ってくださったそうです。
「やる⁇」と聞かれて「うん、やる!」とは言ったものの、内心は恐怖と戦っています。でもこの怖さに負けたら、ずっと出来ないままになる!と思ったので、即答で「やりたい!」と返答したのでした。
その頃はアパレルの仕事をしていましたし、営業許可のある工房も持ってませんでしたので、実際問題として出来る状況ではなく、お話は当然流れました。
ちょっと残念だけどホッとした、というのが当時の正直な気持ち。
でもこの出来事は私に大きな自信と勇気を与えてくれました。
正々堂々と販売したい!どんな話が来ても対応できるようになっていたい!と強く思いました。
みつけたもの
ファッションは大好きだけど、ファッションビジネスとして考えた時に、ワクワクするようなものは無くなっていました。
この先どうしたい?と聞かれても答えられなかったのです。
でもチョコレートは違いました。
作る事に無限大の可能性を感じたこと、私が作ったショコラで人に喜んでもらう事ができること、そして何よりもチョコレートがあまり好きでは無かった私が感動したチョコレートです。
この感動をもっと多くの人に知ってもらいたい、広めたい!と思い、ファッションの仕事を辞めてショコラティエとしての活動を始めました。
販売をするスタイルをどうしようか?
どんなショコラにしようか?
ずいぶんと考えました。
私らしいチョコレートって、どんなチョコだろう?と悩んでいたのは変わらずです。
沢山の種類のボンボンショコラを用意して、お客様にお好きなものを選んで頂いて送る、というものには自信がありませんでした。